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フライトジャケットのバイブルと呼べる「飛行服発達史」(ワールドフォトプレス)や
、「AMERICAN FLIGHT JACKETS」にも掲載されているA-1の実像は、
これまで現存しているものが市場に出る事はありませんでした。
ウエアハウスが所有するA-1は「AMERICANFLIGHT JACKETS」に掲載されている
実物そのものであり(著者のJOHN CONWAY氏の認定サイン付き)、岡本博と塩谷兄弟は、
このA-1をTHE TOOLSのファーストモデルとして相応しいアイテムだとして合意したのです。
「飛行服発達史」では、同デザイン、同型のA-1が、着用画像とともに絵型で掲載されています。
ここでは、そのデザインが「US NAVY A-1」という表記があるため、
皮革のカラーがグリーンのものであったと推測されます。それは世界的なミリタリーコレクターであり、
ディーラーのBOB CHATT氏から教授されたもので、BOB氏は「US NAVY のA-1は皮革がグリーン、
ARMY AIR CORPのA-1は皮革がブラウン」とも公言しています。
デザインに関しては、1927年から1930年代にかけては、まだはっきりとしたスペックが
定められていなかったといわれています。このため、各社が供給したA-1ジャケットには、
ポケットの位置や、ボタンの配置、皮革などにバリエーションがみられるのです。
こういった経緯をまとめると、この度THE TOOLSが製造するA-1ジャケットは、
US NAVY、ARMYの両パートにおいて着用されていたデザインということになります。
皮革について
アフリカのケープタウンという、地中海気候の温暖な地域に居た原種に近いシープ(羊)の皮を、
ケープスキンと呼んでいます。 1920年代当時は原種に近く、食肉用や搾乳用に育てるなど、
羊毛を取る目的ではない革質の丈夫なヘアシープが多く生息していました。
副産物として残った皮には粗いシボのある部分も多く、結果的にしなやかさと
荒々しさが共存するシープスキンとして使用されました。
しかしケープスキンは、現代ではウールシープ(羊毛を取るために飼育される、
比較的寒い地域に生息する羊)とヘアシープを交配させ、
羊毛も採れて食肉にもなるように品種改良したものしか存在しません。
このため、ファッション市場で言うケープレザーは、紳士、婦人物のブルゾン
などに使う表面を綺麗に加工したものになっています。
そこで、岡本博はA-1を精査し、当時のケープスキンに最も近い原皮を
皮革工場から取り寄せました。当時の鞣しのスペックに基づいた工程をベースに、
経験が生み出すアレンジを加え試験工程を繰り返しました。
少しの工程の違いにより、風合いが変わるため、適度な表面の凹凸の表現がうまくいかず、
リブ(個体の血管や骨による皺)が出過ぎたりすることがあったものの、
数度の試験工程を経て当時のスペックに忠実に、染色の工程までたどり着きました。
当時の仕様書や文献ではA-1に使用するマテリアルはケープスキン(シープスキン)を
採用しているとあります。今回のプロジェクトに採用したケープスキンは、
当時のケープスキンで作られたA-1に現時点で最も近い、非常に再現度の高いものです。
この革は、若干ヘアシープの血が混じったウールシープで、一般市場に流通している
均一的な銀面のクロスブレッドとは異なり、革の表情にリブや皺など、野性味を残しているのが特徴です。
この特徴をより際立たせるため 鞣しはベジタブルクロームのコンビネーションで、
仕上げはクラシカルなテイストを出すよう水性顔料(セミアニリン)を採用しました。
● WAREHOUSE
THE TOOLS / TYPE A-1 JACKET
● SIZE 36 . 38 . 40
[サイズ36]
着丈:61cm
肩幅:44cm
袖丈:56cm
裄丈:78cm
バスト:106cm |
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[サイズ38]
着丈:63cm
肩幅:45.5cm
袖丈:57.5cm
裄丈:80.25cm
バスト:110cm |
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[サイズ40]
着丈:65cm
肩幅:47cm
袖丈:59cm
裄丈:82.5cm
バスト:114cm
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●¥240,000 + 税
在庫につきましてはお問い合わせください。
サイズの計測方法について
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